こんな夢をみた:旅立ち

こんな夢をみた。

たくさんの人が集まっている。
ひとりひとりが自分の気に入った椅子に腰をかけている。
私は誰かと二人がけの椅子に座っている。

たくさんいる中の一人がおもむろに立ち上がって何かを説明しはじめた。
ざわざわすることもなく、みんな黙って話を聞いていてた。
話を聞くうちに、まるでこれから遠足にいく子供のような、そんな上気した気持ちが周りの人たちに起こってきた。
実際、何か乗り物に乗ってどこかへ行くらしい。


あらかた説明を聞き終わると、私と隣に座っていた誰かは行く前にいろんな人に挨拶をしないといけないからと、二人連れだって部屋を出た。

出会う人、出会う人に挨拶する。
どの人にも「おめでとう」、「お幸せに」と頭を下げられる。
その様子がまるで結婚を報告しているみたいな気持ちで、私は何故か照れくさくて、恥ずかしくて。
ずっと下を向いていた。

隣にいた誰かの顔は懐かしいような、全く覚えていないような。
しかし、その人でないといけないと必然は感じた。